怒りをコントロールできない病気
当クリニックには、怒りでお困りの方が多くいらっしゃいます。怒りをコントロールできないことは病気なのでしょうか?
怒りをコントロールできない、という症状は病気の可能性もありますが、そうではない可能性もあります。
病気であればもちろん治療が必要となってくるでしょう。病気ではなくても、おひとりの力では何ともならないケースも多いのではないかと思います。そういった場合は、治療ではなくカウンセリングを受けていただくこともあります。
怒りのコントロールができないという症状をもつ病気としては、躁うつ病やPTSD(心的外傷後ストレス障害)、境界性人格障害、ADHDなどの発達障害(非定型発達)といった可能性があります。
当院では医師が対応しておりますので、総合的な診断を元に、必要な治療やアドバイスを行っています。
怒りを抑えることについて
怒りのコントロールができないという場合、『怒りを抑える』ということを考えてしまう方が多いようです。
ただ、怒りを抑えることには注意が必要です。
もし病気であれば、気力や気合で何とかできるものではありません。
病気ではなくても、怒りの性質上、抑え続けることで怒りが悪化する可能性があります。
ですので、怒りを抑えるのではなく、自分でコントロールできるようになること(アンガーコントロール)を目指すことが必要になります。
『自分の意志で、怒る場面か怒らずに済ませる場面かを判断すること。そして、怒りを上手に表現すること』が怒りのコントロールです。
イライラ、怒りを我慢して抑えてしまうのではなく、自分で判断して怒りを適切に表現できるようになること。をめざしていきましょう。