対人関係療法を本で調べてみる
対人関係療法というものに興味はあるけれど、どういう治療か分からないし、お試しには費用が高くて・・・という方がいらっしゃるのではないでしょうか。
当クリニックでお勧めできる対人関係療法の本をまとめてご紹介したいと思います。これらの本は治療中にご自宅で読んでいただく場合もありますし、本を読んで興味を持っていらしていただく場合もあります。
ご紹介する本のほとんどが、著者は日本における対人関係療法の第一人者である水島先生です。当院の医師も水島先生の研究会に都度参加させていただいて学んでいます。
対人関係療法について分かる本
〇自分を認めてラクになる対人関係入門
一番読みやすい対人関係療法の本です。『ツレがうつになりまして。』が有名な漫画家の細川貂々さんが水島先生のクリニックを訪ねてくるという本で、ほとんどマンガなので読みやすいと思います。“ネガティブ思考クイーン”の貂々さんは、「病気ではないけれど、でも生きづらい」という状態です。同じような方にも、病気の方にも読んでいただいている本です。
〇自分でできる対人関係療法
こちらの本は、自分で対人関係療法に取り組んでみよう、という本です。実践的でワークになっている部分もあります。基礎的な考え方などはお分かりいただけるのではないかと思います。
病気別対人関係療法のおすすめリスト
〇うつ病(気分障害)
対人関係療法でなおす うつ病:病気の理解から対処法、ケアのポイントまで
このシリーズは文章量が多いため、うつが重い時は読めないことが多いと思います。そういった状態であれば、早めに受診をご検討ください。対人関係療法でなおすシリーズの一作目です。
〇社交不安障害
対人関係療法でなおす 社交不安障害:自分の中の「社会恐怖」とどう向き合うか
分かりにくいといわれる社交不安障害について書かれています。社交不安障害という病気がどういうものなのかもお分かりいただけるのではないでしょうか。
〇気分変調性障害(持続性抑うつ障害)
持続性抑うつ障害ともいいます。気分障害のうちのひとつに含まれている病気です。気分変調性障害がどういう病気なのかもお分かりいただけるのではないかと思います。
〇トラウマ・PTSD
対人関係療法でなおす トラウマ・PTSD:問題と障害の正しい理解から対処法、接し方のポイントまで
トラウマ関連障害、PTSDについての本です。
〇双極性障害
気分障害の中でも双極性障害についての本です。双極性障害に関しては、対人関係療法の変形として対人関係・社会リズム療法を行います。